ハーデンとは

リサイクル資源を有効利用した環境負荷低減型の土壌固化材「ハーデン」

「ハーデン」は、産業副産物のリサイクル資源を有効利用した、環境にやさしい土壌固化材です。
非セメント系であり、改良土が産業廃棄物にならず、埋め戻しや盛り土などに再利用が可能で、環境負荷低減と循環型リサイクルを見据えた土壌固化材です。
一般的な固化材を使用するあらゆる建設発生土に対応することができます。

商品ラインナップ

ハーデンM
一般軟弱土
泥土・浚渫土

一般の表層改良、軟弱土・粘性土・泥土の改良、安定処理に適用できま。   粘性土には最適です。  また、浚渫土の改良など幅広い土質・用途に適用できます。         
含水比 40~120% 程度  
ハーデンAce+
高有機質土
高有機泥土・浚渫土

黒ぼく土や腐食混じり土・ローム土など、改良効果が出にくい高有機質土に適用できます。      
また、高有機質泥土・浚渫土の改良に適用できます。 

対応含水比100~200%程度
ハーデンL
植生意識
低pH改良

強度の発現は控えめで、pHをあまり上げずに、植生に優しい土への改良ができます。        



対応含水比40~100%程度
ハーデンLX
超高含水泥土・ヘドロ
超高含水泥土・泥水ヘドロの即時処理に適用できます。高分子凝集材配合により、吸水性が極めて高く、瞬時に改質します。     さらに養生期間を経て固化が進みます。      

対応含水比150~300%程度
石灰系固化材      ハーデンS
高含水土
有機質土・泥土

主成分の生石灰の吸水・発熱反応により改良を進めます。          
また、特殊配合により、一般的な石灰系改良材以上の固化性能を持ち、固化しにくい土にも効果を発揮します。          

対応含水比80~150%程度

概要

建設残土、建設泥土、汚泥及び河川・湖沼等の汚泥を再利用するための
無害な固化材の提供をコンセプトに開発しました。
我が国はリサイクルプランの中で、建設残土や建設泥土の削減やリサイクルを明確に打ち出しており、
社会的な世相からも要求されています。
多くの企業から日々発生する無機系リサイクル材の有効利用を目指して開発した固化材を
建設現場から発生する残土、泥土と撹拌することにより良質な土への還元を可能にしました。


施工方法
1. 事前調査、室内試験(一軸圧縮試験、CBR試験等)
2. 現地調査 添加量の決定。(土の状態により状況が違う場合がありますのでご注意下さい)
3. 対象土量の確認 固化材投入 重機および改良機械にて撹拌
4. 固化 改良強度の確認 養生。
5. リサイクル先及び、埋め戻し先に運搬。
適用範囲
1. 港湾・池・河川・砂防ダム等の有機性堆積土の無害な改良。
2. 軟弱地盤の無害な改良。
3. 土の状況(泥土の構成物質、粒子径、腐敗土、繁殖微生物、pH等)で固化材の配合・添加量が違うため、事前調査・試験が必要。
4. 路体・路床の固化。
施工上・使用上の留意点
1. 改良前、事前に土質試験を行う。
2. 固化材の配合、添加量を決める。
3. 対象改良土の確認を行う。
4. 固化材の養生を行い、保管する。
5. 作業手順の確認。
実験等実施状況
1. 土質試験(CBR・一軸)室内試験
2. 土の溶出試験(計量証明書)
・環境基準に適合していない原土の物件について、改良後に溶出抑制を施すものではありません。

※室内試験・溶出試験を、ご依頼の物件については実費にて承ります。
施工資料等
1. バックホーによる改良:50~200立方メートル/日
2. プラントによる改良:150~250立方メートル/日
3. スタビライザーによる改良:200~300立方メートル/日
※施工規模・自然条件等により異なります。
ハーデンの添加量
土の種類 含水比 添加量 備考
一般軟弱土の固化処理
表層改良
発生土有効利用
40〜120% 3~15% 設計、用途により調整必要
有機質軟弱土
有機泥土・浚渫土
80〜200% 5〜20% 設計、用途により調整必要
高含水軟弱土の固化処理 130〜300% 15〜35% 設計、用途により調整必要
植生意識の改良 40~100% 3~8% 設計、用途により調整必要
※汚泥の状況(汚泥の構成物質、粒子径、腐敗土、繁殖微生物、pHなど)で固化材の添加量が違ってきますので、ご留意願います。

仕様

 
名   称 土壌改良材 ハーデン 形   状 粉体
主 成 分 CaO
SiO₂
Al₂o₃

※用途により成分調整
pH 9.0〜12.0(反応完了直後)
嵩 比 重 0.8~0.9 水   分 5%未満
重金属・有害物質の含有
※農用地基準適合

ハーデンの改良メカニズム

土・泥とハーデンが出会うと・・・
1. 土・泥中に含まれる浮遊水分とハーデンが接触反応を起こし、反応熱により水分が減る。
2. 土・泥中に含まれる浮遊水分がハーデンの成分粒子の中に吸い取られる。
3. 土粒子の周りの−(マイナス)イオンとハーデンの+(プラス)イオンが交換反応を起こし、土が団粒化する。
4. ハーデン成分と土成分と水分が化学反応を起こして結合し、土・泥が固化する。
5. 土中の炭酸ガスや、空気中の二酸化炭素とハーデン成分が反応して、固化が進む。


比較

 
種類 pH 固化熱・対象土 固化速度・強度
ハーデン 初期:9〜11
ゆっくりと中性域に近づく
発生しない
高含水汚泥・残土
早い(2時間〜1日)
生石灰 初期:12~14
かなりの長期にわたり、高アルカリ域を呈す
大量に発生する
汚泥・残土
即効(数時間~)
セメント系 初期:13~14
長時間アルカリである
発生しない
汚泥・残土
遅効(3日~)

かんたんお試しキット

このキットは、ハーデンをご検討のお客さまに実際の固化性能をテストしていただくためのお試しキットです。
泥土がどのように改良され変化していくか、また添加量によって改良具合がどのように違うか、お客さま自らの手で簡単に確かめることが出来ます。
(ハーデンMのみ)